おんまはみんなパッパカ走る

思い起こしばなし

「機械」を信じるきれるか?

 

自分で書いていて、何なのだが

オヤジなので「機械」なんて書いてしまった。

 

「機械」というと「歯車」とか

「金属部品等で組み上げて人工的な動力で動くもの」とか

ちょっとクラッシックなイメージが伴うが

要は、AIでも人工知能でもプログラムでも集積回路でも

半導体でも、コンピューターでも、マイコン(死語?)でも

まあ、何でもいい。

 

つまり、そういった感じのモノを、あなたは信じきれるか?

・・・って事を、言いたかった。

 

一番解かり易いであろう例を出すと、自動車の「自動運転」。

 

最近、この手の技術はどんどんと進んでいるが

もし完全な「自動運転」の車が出来た時に

その車を信じきって、運転を任せられるか?

 

法律とのカラミもあり、少なくともしばらくは

「自動運転」イコール「無人運転」では無いだろう。

(つまり無人のタクシーが走り回ったり、

運転席の場所に、運転免許を持つ人が着座していない

自動運転車輛は、当面の間は無理だと思う。)

 

だが、「無人運転」がOKだとした場合

運転する人が誰も乗っていないタクシーに乗ったり

イカーでも、誰も運転席に座らずに

後部座席で寝ていたりとか、出来るだろうか?

 

将来、簡単な病気であれば、カプセルに入れられて

5分くらいたてば、風邪だとか胃炎だとか捻挫だとか

診断できるように、なるかもしれない。

 

でも、その診断を聞いた時に、皆全員が信じ切って

あぁ、風邪なんだ・・・となるのだろうか?

 

大企業とかでは、特にパートやヒラ社員とかの

人事の評価は、そのうちにAIに任せてしまうように

なる気がする。

 

多分、結構妥当で、正当な評価がされるのだろうが

当の評価された人間は、それで納得するのだろうか?

 

 

そこまで、はたして「機械」を信じられるのだろうか?

 

多分、時代の流れで、「機械」に信じて任せてしまう人が
どんどん増えては、来るのだろう。


しかし今現在でも、飛行機という鉄の塊が空を飛ぶ

なんて納得出来なくて、飛行機には絶対に乗らない人や

カード払いとか信用できなくて、支払いは全て現金派の

人も沢山いる。

 

かくいう俺も、カードも、おさいふケータイも

バーコード決済も使ってはいるが、例えばコンビニで

ジュースを1本買う時でさえ、レシートを絶対に貰って

金額を確認する事にしている。

 

つまり、俺はコンビニのキャッシュレスのレジを

いまだに、信用しきれていないのだ。

 

俺の職場の、俺より二つ年上の上司は

いまだにガラケー使用のアナログ人間だが、エクセルで

自動計算した書類を彼に渡すと、書類の数字を

いちいち電卓でポチポチと打って、確認している。

 


でもでも、実際は、間違うのは殆どの場合は人間の方で

もしレジで間違っていたら、レジの店員が2回同じ商品を

「ピッ」としていたり、エクセルの数値が間違っていたら

入力した人間のミスだったりする事が普通だ。

 

自動運転だって、予想外の事故が起きたりするだろうが

たぶん人間が直接運転するよりは、事故が減るハズだ。

 

最近のニュースでも、マイナンバーカードが色々と

言われているが、殆どは人間の入力ミスだった。

 

テレビに出ていた「暗算の達人」が、フラッシュ暗算

数十桁の足し算を、殆ど間違える事もなく解いていた。

凄い才能で、同じ人類なのだろうかと感心する。

 

しかし、フラッシュ暗算の数字のモニターを読み取る

AIカメラと、ごく普通のパソコンを組み合わせれば

ごくごく簡単に出来る、芸当でもある。

 

人間ならば、疲労もあるし集中力も切れるから

数分から数十分くらいしか計算は続けられないだろうが

「機械」の方は、数日間だって平気で計算し続けるだろう。

 

人は「機械」を、信じ切ってしまう事は怖い。

(特に古い人間ほど)

 

これから、どれだけ「機械」を信じて任せていけるように

なれるのか、楽しみでもあり、不安でもある。