おんまはみんなパッパカ走る

思い起こしばなし

牛乳

牛乳が飲めない。

 

別に金が無いからではない。

お腹をこわすからである。

 

小学校の頃は、給食で毎日飲んでいたのだが

高校生くらいから、何故だか飲めなくなった。

飲んだら決まってゲリピーになる。

 

俺が高校2年の時、身長が伸びなくなってしまい

いまだに背がグングンと伸びている友達に相談すると

ソイツは毎日、牛乳を飲んでいるとか。

 

俺は身長を少しでも伸ばしたくて

でも、学校でゲリピーはさすがに嫌なので

夏休みになるのを待ってから、毎日牛乳を飲んでみた。

 

多少の下痢など、身長が伸びない事に比べれば

たいした問題ではない!!

 

・・・と思っていたのだが

3日間、飲み続けて断念した。

 

水下痢が止まらず、ほぼトイレに籠ってしまい

親に止められた。

 

確かに、そのまま飲み続けたら

身長が伸びるどころか、しぼんで行きそうだった。

 

よくよく考えてみると、なぜ人間様が牛の乳なんぞ

飲まなければならないんだっ!!

(↑完全な八つ当たり)

 

 

話は変わるが「牛乳箱」って知っているだろうか?

牛乳石鹸」の「赤箱」の事ではないよ。

もしかしてもう、死語なのかな?

 

俺が子供の頃は、牛乳はスーパーやコンビニで

1リットルの紙パックを買うものでは無く

ガラスの瓶に入った牛乳を毎朝、配達して

貰うものだったのだ。

(「牛乳瓶」って言葉も最近は聞かないなぁ・・・)

 

どこの家庭でも、家の前に木で出来た「牛乳箱」が

設置してあって、毎朝、牛乳屋さん

(これも最近言わない)が、その箱に配達してくれた。

 

牛乳を飲み終わると、空き瓶をその「牛乳箱」に

入れておくと、翌朝、牛乳屋さんが配達する時に

その空き瓶も回収してくれるのだ。

 

今考えると、ゴミも牛乳蓋(これも・・・って、シツコイ)

くらいしか出ないし、エコなシステムだったよなぁ。

何だか、今の時代の方が向いていそうなのだが。

 

ちなみに、お店でも牛乳は買えたが、瓶入り以外では

紙の三角パックの一人分の牛乳が主流だった。

今の四角の紙パックは、ストローがそのままスッと

挿しやすい加工がしてあるが、当時はストロー穴の上に

シールが貼ってあって、それを一旦剥がしてから

ストローを挿す形状だ。

 

しかし、このシールが2回に1回は上手く剥がれずに

薄紙が残ってしまって、その薄紙にストローを無理に

挿そうとして、ストローが変に折れてしまったり

紙パックのボディを強く握り過ぎて、牛乳がピュー

・・・と飛び出したりする事故が、よく起きていた。

 

そもそも三角パックって、四角パックよりも

平面の部分が大きい(多い)から

牛乳がストローから「ピュー」

・・・と、飛び出す確率が高かったよな。

 

それと、ストローがよく牛乳パックの中に

入ってしまって、取れなくもなった。

理由は、四角パックと違って対面の三角コーナーの

角が遠いからだと思われる。

 

そう言う場合は、しょうがないので紙パップを絞って

コップに牛乳を入れて飲んだりしていた。

 

ちなみに三角パックは、中身をコップ等に開ける時には

やりやすかった。

四角パックとは違い、逆さまにすれば角に牛乳が集まるし

パック自体も、」四角に比べると柔らかいから。

 

 

ああ、何故なのだろうか。

飲めもしないのに、牛乳の思い出がよみがえる。。。