おんまはみんなパッパカ走る

思い起こしばなし

銭湯話から、なぜかシングルマザーを案じる話に

子供の頃、家に風呂が無かった。

でも、別に俺の年代だと、さして珍しい事ではない。

 

当時、裕福な家には風呂があり。

裕福では無い家には風呂がない。

 

当たっている部分もあるが、完全な当りでは無い。

大して裕福で無くても、社宅とか団地などでは

小さいながらも家風呂があったし

家も土地も、自分の所有物だとしても

昔からの古い家には、風呂無しの家も時々あったから。

 

家に風呂が無い家庭は、皆、銭湯に行った。

 

しかし、銭湯は当たり前だが入湯料が必要だ。

 

先に書いたが、銭湯に通う家庭は

裕福じゃ無い場合が多いので、毎日は銭湯に行かない。

つーか、行けない。

 

当時、毎日でも銭湯に通っているのは

悠々自適で隠居暮らしをしていた

一番風呂が好きなジジィくらいなものだ。(偏見)

 

俺のウチなどは、3日に1回くらいだった。

頭を洗うのも、2回に1回くらいだったような気がする。

つまり週イチ。

 

その頃は子供なので、風呂はあまり好きでは無かったが

銭湯に行くと、コーヒー牛乳を飲めるので

それが目当てで、銭湯に行っていたようなものだった。

 

まだ小さかった俺は、一本全部は飲みきれなかったので

母が残りを飲んでくれて、自分だけしか飲まない時は

小さい瓶の「マミー」を飲んでいた。

そう言えば瓶の「マミー」最近見ないなぁ。。。(←独り言)

 

ところで、上で「母が」・・・とあったのでも判るように

俺のウチは母子家庭だったので、俺もいつも女湯に入っていた。

 

今なら「目がハート」(←昭和のマンガな表現)

になる所だが、当時は俺は女の裸体などには

全く興味が無い。(憶えて無いけど、たぶん。)

 

しかし、困った事が一つあった。

銭湯では時々、小学校で同級生の女の子達と

カチ会うのだ。

 

これはホントに恥ずかしかった。

 

その頃は、親戚の子とかとは平気で一緒に風呂に

入っていたハズなのだが、クラスメイトとなると

妙に、恥ずかしかった。

 

同級生の女の子を見かけると、母に

「ボクは男風呂に入ってくる」

・・・とせがむのだが、母はそれを許さない。

 

理由は、一人ではちゃんと洗わないから。

母からすると、大枚をはたいて

わざわざ銭湯に来ているのだから

まあ、当然と言えば当然の事。

 

でもこちらが思っている程、女の子の方は

ぜんぜん平気なもので

素っ裸で、俺に話かけて来たりする。

「○○くん、なんで女の子のトコにいるの~?」

 

ヒドい子になると、俺の事を

「あっ、○○ちゃんだ~♪」

・・・などと、フザけて俺の事を「女の子扱い」する。

 

ひょっとして、男風呂の方に女の子が入って来たのなら

俺も平気だったのかも知れないが・・・。

 

 

それはそうと、最近、銭湯には行く事はないけど

たまに温泉とかに行くと、男風呂では女の子(子供)を

あまり見かけない。

 

子供の数自体が減っているからかもだけど

こんな時代だから、ヘンタイ嗜好の輩も多いし

子供でも女の子は、親が男風呂に入れなくなっているのかな?

 

最近、長いこと女風呂には入っていないけど

(↑当たり前だ!!)

女風呂でも、男の子はあまり見かけないのかもしれない。

 

今は、昔よりシングルマザーやファザーが増えてる。

 

・・・と言う事は、異性の小さい子を持った

シングルな親達は、一体どうしているんだろう?

 

シングルな親達は、親子だけでは

おちおち温泉にすらも、行けないのだろうか??

お気の毒に・・・。